夕弔詞 夕陽に 照らされた 黒は 赤く紅く輝く 声なく 泣く声が 風に惑い散った 夕凪ぎ 静けさが 耳の奥鳴り止まず響く 瞳に 焼けついた 影ばかりを追う 人はいつか 時の果てに 彷徨い 迷い 何を識るか その時はもう知れない 夕陽に 連れられて 向かう先に光はあるの? 宵闇 包まれた 此処に光はない 人はいつも 時を経てて 抗い 粗い 未来はない 誰も皆 同じ夢の果てに ああ 彷徨い 迷い 何を識るか その時はもう死ねない 黄昏 誘われて 月明かりが霞んでいく